ごあいさつ
平成30年6月に文部科学省が公表した「Society 5.0 に向けた人材育成 ~社会が変わる、 学びが変わる~」と題する提言では、新たな時代に向けた学びの変革のために取り組むべき施策の一つとして、WWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアムの創設が提案され、既に、全国に多くのWWL-ALネットワークが構築されています。
地域アドバンスト・ラーニング・ネットワーク構築事業(本事業)の目的は、全国に分散するこれらのALネットワークを地域ごとに集結し、参加各校の先進的な取組を共有することによって、新たな学びの枠組みと教育方法を開発することにあります。各ALネットワークでは、既に管理機関と事業拠点校が中心となってユニークな取組を展開しており、そのことは連絡協議会、全国拠点機関ホームページ、全国高校生フォーラム、事業拠点校が作成する報告書やホームページ等からも容易に推察できるところですが、ICTの急速な発展やコロナ禍を背景とした「VUCAの時代」においては、これまでに増して、各校が自前主義から脱却し、それぞれの強みを他校と共有していく必要があります。それらを実現するための諸条件の整備が本事業の大きな目標です。
本事業では、域内ネットワークに参加している各ALネットワークの事業拠点校やその事業連携校、そしてイノベーティブなグローバル人材を育成している10校と緊密に連携を取ることで、地域および国際社会の平和と安全に寄与し、持続可能な社会の担い手となり得る人材を育成してまいります。
名古屋大学
副総長 佐久間淳一